平 成 13 年 社 会 生 活 基 本 調 査
「生活時間に関する結果ー石川県分」の概要
 調査の概要
  平成13年社会生活基本調査は、国民の生活時間の配分及び自由時間等における主な活動について調査し、国民の社会生活の実態を明らかにすることにより、各種行政施策の基礎資料を得ることを目的として、総務省統計局が平成13年10月に実施したものです。
  調査の対象は、全国の世帯から無作為に選定した約7万7,000世帯(うち石川県 約1,300世帯)で、その世帯にふだん住んでいる10歳以上の世帯員約20万人(うち石川県 約3,500人)です。
 今回の石川県分の概要については、15歳以上の人について取りまとめたものです。
● 用語について
 1日の行動を20種類に分類し、行動状況(同時に2種類以上の行動をした場合は、主なもの一つ)を調査した。
1 次 活 動
(睡眠、食事など生理的に必要な活動)
1 睡眠
2 身の回りの用事
3 食事
2 次 活 動
(仕事、家事など社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動)
4 通勤・通学
5 仕事(収入を伴う仕事)
6 学業(学生が学校の授業やそれに関連して行う学習活動)
7 家事
8 介護・看護(入浴・屋内の移動・食事等の手助け)
9 育児
10 買い物 
3 次 活 動
(上記以外で各人が自由に使える時間における活動)
11 移動(通勤・通学を除く)
12 テレビ・ラジオ・新聞・雑誌
13 休養・くつろぎ
14 学習・研究(学業以外)
15 趣味・娯楽
16 スポーツ
17 ボランティア活動・社会参加活動
18 交際・付き合い
19 受診・療養
20 その他 

※ 総平均・・・・該当する種類の行動をしなかった者を含む全員についての平均 
● 利用上の注意
統計表の数字は、四捨五入してあることから、総数と内訳の合計とは必ずしも一致しない。
1 1日の生活時間
  
 石川県民は2次活動時間が長く、1次・3次活動時間が短い。
 1日の生活時間(週全体の総平均時間(以下「週全体」という。))をみると、総数では1次活動時間が10時間27分、2次活動時間が7時間17分、3次活動時間が6時間16分となっている。
 前回調査(平成8年)と比べると、男性においては、1次活動時間で9分の減少(全国2分の増加)、2次活動時間で5分(同20分)の減少、3次活動時間で13分(同18分)の増加となっている。
 一方、女性においては、1次活動時間で1分(全国1分)の増加、2次活動時間で13分(同17分)の減少、3次活動時間で12分(同15分)の増加となっており、男性よりは全国に近い動きと なっている。  《図2、表1》
 全国と比べると、総数では、2次活動時間が17分長く全国第2位となっている。逆に、1次活動時間は7分短く第43位、3次活動時間は10分短く第41位となっている。 《図1、表1》
(1) 概 況
(2) 男女別、曜日別の生活時間
 1次活動時間においては、平日、土・日曜日とも女性が男性より長く、週全体では15分長くなっている。
  2次活動時間においては、週全体で女性が男性より16分長くなっている。しかし、平日は男性が女性より長くなっている。
  3次活動時間においては、週全体で男性が女性より30分長くなっている。しかし、平日は男女ともほぼ同じとなっている。
 全国的にもほぼ同様な傾向となっている。 《図3〜5、付表1〜4
(3)10年間の推移
 1次・3次活動時間は増加、「仕事」、「学業」等の2次活動時間が減少。
 平成3年から13年までの10年間の生活時間(週全体)の推移をみると、1次活動時間は14分(全国9分)の増加、2次活動時間は42分(同39分)の減少、3次活動時間は27分(同30分)の増加となっている。 《図6、表2》
2 1次活動時間
 1次活動時間(週全体)は、1日の生活時間24時間のうち43.5%を占める10時間27分であり、 さらに、その74.0%を占める「睡眠」が7時間44分となっている。 《表2》
(1) 睡眠時間
 男性は35〜44歳で、女性は45歳〜54歳で睡眠時間が最も短い。
 1日の睡眠時間(週全体)は、総数で7時間44分(前回比3分減)、男性は7時間50分(同8分減)、女性は7時間39分(同2分増)と男性が11分長くなっている。
 また、日曜日は、男女とも平日に比べ睡眠時間が40分程度長くなっている。 《表3》

 前回比では、男性は、平日、土・日曜日と週全体で減少となっている。逆に、女性は、平日、土・日曜日と週全体で増加となっている。 
 全国的には、男女とも、平日、日曜日及び週全体では減少し、土曜日が増加となっている。《表3》
 年齢階級別にみると、週全体では、男性は35〜44歳で7時間27分と最も短くなり、75歳以上で9時間8分と最も長くなっている。一方、女性は45〜54歳で6時間59分と最も短くなり、75歳以上で9時間8分と男性と同じく最も長くなっている。また、女性の睡眠時間は25〜34歳及び75歳以上を除く各年齢階級で男性より短くなっている。 《図7》
(2) 身の回りの用事の時間
 34歳以下の女性で長い「身の回りの用事の時間」。
 1日の「身の回りの用事の時間」(洗顔、入浴、身じたく、化粧などの合計時間)(週全体)は、総数で1時間7分、男性は57分、女性は1時間16分と女性が19分長くなっている。
 全国と比べると、男女ともそれぞれ5分、7分短くなっている。 《表4》

 前回比では、男性は平日で2分、日曜日で6分の増加、週全体では1分の増加となっている。一方、女性は平日で1分の減少、土曜日で6分、日曜日で8分の増加、週全体で1分の増加となっている。
 全国的には、男女とも週全体でそれぞれ4分の増加となっている。 《表4》
 年齢階級別にみると、週全体では、男性は64歳以下より65歳以上の方が長くなっている。一方、女性は35歳以上より34歳以下での時間が長くなっている。 《図8》
(3) 食事時間
 若年層で短く、高齢層で長い食事時間
 1日の食事時間(週全体)は、総数で1時間35分、男性は1時間32分、女性は1時間38分と女性が6分長くなっている。
 全国と比べると、男女ともそれぞれ4分、3分短くなっている。
 前回比では、男女とも週全体でそれぞれ2分、3分の減少となっている。 《表5》
 年齢階級別にみると、週全体では、男性は25〜34歳で1時間19分と最も短く、75歳以上で2時間と最も長くなっている。一方、女性は15〜24歳で1時間20分と最も短く、65〜74歳で2時間と最も長くなっている。総じて、若年層で短く、高齢層で長い食事時間となっている。 《図9》
3 2次活動時間
  2次活動時間(週全体)は、1日の生活時間24時間のうち30.3%を占める7時間17分であり、さらに、その58.6%を占める「仕事」が4時間16分となっている。次いで、21.1%を占める「家事」 が1時間32分となっている。 《表2》
(1) 仕事時間
 男女とも仕事時間は、全国に比べ長く、全国上位。
 1日の仕事時間(週全体)は、総数で4時間16分、男性は5時間37分、女性は3時間と男性が2時間37分長くなっている。 《表6》
 全国と比べると、男女ともそれぞれ23分、25分長く、男性は全国第2位、女性は第4位となっており、総数では第3位となっている。

 前回比では、男性は、日曜日で19分増加したものの、平日、土曜日でそれぞれ9分、10分の減少となっており、週全体で5分の減少となっている。一方、女性は、平日、土・日曜日と減少となっており、週全体で20分の減少となっている。
 全国的には、男性が女性よりも減少幅が大きくなっている。 《表6》
年齢階級別にみると、週全体では、高齢層より現役世代が長くなっている。《図10》
(2) 学業時間

 1日の学業時間(週全体)をみると、総数で23分、男性は26分、女性は21分と男性が5分長くなっている。

 前回比では、男性は平日で9分、日曜日で1分の減少、土曜日で2分増加となっており、週全体で6分の減少となっている。一方、女性は平日で8分の減少、日曜日で3分の増加となっており、週全体で5分の減少となっている。 
 全国的には、男女とも週全体でそれぞれ2分の減少となっている。 《表7》
(3) 家事関連時間

 依然男女差が大きい「家事関連時間」。


 1日の家事関連時間(「家事」、「介護・看護」、「育児」、「買い物」の合計時間)(週全体)は総数で2時間12分、男性は33分、女性は3時間45分と女性が3時間12分長くなっている。
 曜日別では、女性は、平日、土・日曜日とも3時間45分前後となっている。一方、男性は平日は26分、土曜日は45分、日曜日は1時間2分と、曜日によって大きな差がある。
 全国と比べると、ほぼ同様な傾向となっている。 《表8》

 前回比では、週全体では、男性が8分、女性が14分の増加となっている。
 全国的には、男性が6分の増加、女性が1分の減少となっている。 《表8》
  年齢階級別にみると、週全体では、男性は64歳以下より65歳以上の高齢層が長くなっている。一方、女性は15〜24歳で最も短く、25歳以上で大幅に長くなっている。 《図11》
 有業者、無業者の別にみても男女に大きな差(家事関連時間)。
 1日の家事関連時間(週全体)を有業者(ふだん収入を伴う仕事をしている人)、無業者の別にみると、有業者では、男性が25分、女性が3時間22分と女性が2時間57分長くなっている。一方、無業者でも、男性が1時間2分、女性が4時間18分と女性が3時間16分長くなっている。《表9》

 全国と比べると、有業者では、男性が2分短くなっているのに対し、女性は22分長くなっている。逆に、無業者では、男性が9分長くなっているのに対し、女性は18分短くなっている。

 前回比では、有業者は男性が3分、女性が22分の増加となっている。逆に、無業者は男性が25分、女性が5分の増加となっている。 《表9》

4  3次活動時間        

    3次活動時間(週全体)は、1日の生活時間24時間のうち26.1%を占める6時間16分であり、
  さらに、その39.6%を占める「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」が2時間29分となっている。
   次いで、20.2%を占める「休養・くつろぎ」が1時間16分、10.6%を占める「趣味・娯楽」が40分な
  どとなっている。                    《表2、10》


 男性は25歳〜34歳、女性は45歳〜54歳が最も短い「休養等自由時間活動の時間」。


  男女とも24歳以下が最も長い「積極的自由時間活動の時間」。